ツツハナバチ
春に活動する普通種。
地上既存抗に営巣し、育房の隔壁には土を使う。
晩夏の内に蛹化し、羽化するが、翌年の春まで、巣から出てこない。
モミジイチゴを訪れるツツハナバチ。
昔はどこの畑の花にも多く訪れ、畑作業用の竹竿の中に巣を作った。
1981年5月ごろ、兵庫県姫路市で撮影。
山道の湿った土を採取する。
育房の隔壁の材料にする。
2006年5月上旬、姫路市の書写山で。
巣の材料の土を採る。
ガケの湿ったところの土を採っていたが、
同じ所から繰り返し採るようだ。
2005年5月初旬、佐賀市大和町で撮影。
ヒメオドリコソウを訪花する雌。
2006年5月上旬、兵庫県加古郡稲美町。
土塀の既存抗に入り、営巣場所の選定をする。
2007年5月上旬、姫路市書写山。
建材の既存抗に営巣する。
腹部のスコパに花粉を付けて搬入する。
基礎の石と柱の隙間から侵入しているが、かなり低い位置にも営巣するようだ。
2008年5月上旬、佐賀市大和町。
再び花粉収集に出かける。 カキドオシの花を訪れる。
2007年5月上旬、兵庫県加古郡稲美町。
営巣地である土塀を雄が訪れ、雌の姿を探す。
春先によく見れらる光景。
2011年4月上旬、佐賀市大和町。
ケブカハナバチの営巣地となっている、古い土塀。
既存坑に営巣する。
泥玉をくわえて帰巣する雌。
2011年5月上旬、佐賀市大和町。
スコパにたくさんの花粉を付けて帰巣する。 既存坑の入り口を土でふさぐ。
入口をふさがれ、完成した巣。 クサイチゴを訪花する雄。
2012年4月中旬、佐賀市大和町。
竹筒のトラップに営巣する。
巣材の土を搬入する。
2012年4月下旬、佐賀市大和町。
完成間近の巣の中。
13番目の育房に花粉が運ばれつつあった。
2012年5月上旬、佐賀市大和町。
置くの方から8つは明らかに育房の長さが、入口寄りのそれより長い。
間違いなく雌の卵が産み付けられているはずだ。
入口寄りの5つの育房。
隔壁の間隔が狭い。
雄用である。
花粉団子に産み付けられた卵。
他のハキリバチ科の蜂より粘度が高い。
というよりかなり粉っぽい。
これだけの量の花粉が蜜と練られないまま育房を閉鎖するハキリバチ科の蜂をみたことがない。
入口寄りの未完成の育房。
花粉を貯蔵中であるにもかかわらず、育房の隔壁が先に作られている。
下半分の三日月型の隔壁だ。
故岩田久二雄氏の著書によると、ツツハナバチ属は全て、営巣する坑道の径が一定の大きさを超えるとこの様な習性が現れるそうだ。
孵化し成長を始めた小さな幼虫。