トックリバチ(ミカドトックリバチ)
トックリバチの中では、最もよく知られた種。
個体数の割には営巣を見る機会は少ない。
子供の餌をくわえて、石のうえで休むトックリバチ。
1980年ごろの9月だったと思う。
餌のシャクトリムシを、巣の口から押し込む。
トックリバチの巣。
この種は、巣をひとつずつ作る。
巣の中の餌と卵。
巣の天井近くに糸状のもので
つるされる。
靴を作るラストという、プラスチックの型に作られた巣。
プラダのパンプを参考にして作られたモデル。
佐賀郡富士町にある会社の敷地に置いてあったものを、2003年3月に撮影した。
巣材の土を採る。
2006年9月中旬、佐賀市大和町。
たまたま少し湿った土を採っているが、乾いた土に唾液を加えて、練る。
採った巣材の土を、葉上でよくこねる。
2007年6月上旬、佐賀市大和町。
蛾の幼虫を狩り、葉の上で体液を吸う。
育房に運ばず、自らの栄養にする場面はしばしば見られる。
2006年9月下旬、佐賀市大和町。
地面の雨水を飲む。
巣作りの土の玉を作るのに大量の水分を必要とする。
2006年7月下旬、佐賀市大和町。
機械のホースに育房を作り始める。
大きな泥玉を積み上げていく。
2011年5月中旬、佐賀市富士町上熊川。
平らな所に営巣する場合は、この様な環状に基礎を作る。底部にも土が塗りつけられているのが分かる。
木や草本の枝に営巣する場合は、最初に円盤状の基礎を作るそうだ。
最後のトックリの頸の部分を作る。
一旦巣を離れた後、舞い戻り産卵する。
常にそうするのか分からないが、他のドロバチでは、営巣場所を決定してから定位飛行をして立ち去った後、舞い戻って産卵する行動がよく見られる。
獲物の搬入に先立ち産卵を行う。
獲物の搬入が終了し、ふさがれた巣。
産卵から2日後の午後。
秋の巣だが、植物につけている。
2012年10月下旬、佐賀市富士町市川。