スズバチ
日本で最も大型のトックリバチ。
石碑等の石壁、民家などの板壁に巣を作る。
とっくり型の巣を作るが、複数の巣部屋を最終的には、一塊に塗り固める。

地面の粘土質の土を集める。
乾いた土に唾液を混ぜ、団子状にして巣に持ち帰る。
2007年10月下旬、佐賀市大和町。
巣に泥を持ち帰り、とっくり型の巣部屋の、口の部分を作っている。
口の中心から外に向かって引き伸ばす様に形を整える。
一流の工芸家のようだ。

巣はすでに複数の巣部屋が作られている。
幼虫のえさになる、蛾の幼虫を運ぶ。
蛾の幼虫には、毒針で麻酔が施される。
決して殺しはしない。
巣部屋の入り口から、蛾の幼虫を押し込む。
えさの大きさによっては、かなり時間をかけて中に入れることがある。

産卵は巣部屋の完成のすぐあとに行われる。
天井から糸でつるされた状態である。

’81年 TV番組「いきものばんざい」の視聴者のコーナー「私の生き物だより」で採用、放映された。
とっくりの口のような育房の入り口から、餌を押し込む。 必要なこどもの餌を入れた後、入り口をふさぐ。
とっくりの口の様な襟は取り除かれる。
育房の中。
餌の蛾の幼虫が数匹蓄えられている。
フトスジエダシャクの幼虫を嗜好するらしい。
中央に卵が見えるが、本来、育房の天井から、糸状のものでぶら下がっている。
出来上がった数個の育房。
さらに全体を泥で覆う。
さらに厚く泥で覆っていく。
この一塊の巣部屋の数が、産卵能力からくるものかどうかは、私の知る範囲内では、定かではない。
石灯籠の中で2育房が完成した巣。
2006年7月上旬、佐賀市兵庫町で。
全ての育房が完成し、上塗りされた巣。