サトジガバチ
狩人蜂と呼ばれるタイプの蜂の中で、最も有名な蜂の中のひとつ。
まばらに草の生えた裸地に営巣する。
地面に巣穴を掘り、蛾の幼虫を狩る。
他の個体が用意した育房を暴き、労働寄生する個体の存在が確認されている。 |
 |
 |
巣穴を掘る場所を探しているのか、餌の夜盗虫を探しているのか。体をまっすぐにし、頭を下げた独特の格好でぐるぐる徘徊する。
2003年9月下旬、佐賀市富士町上熊川。 |
地面を掘る。
巣穴を掘り始めたと思ったが違った。 |
 |
 |
体が隠れるほど、掘り進む。
この蜂の巣穴は、ほんの数センチの深さで、そこに水平の長さ3センチ足らずの育房を掘る。 |
掘った穴は、すでに別のジガバチの作った育房に繋がっていた。
餌のイモムシを一旦引き出す。
すぐに別の母親が産み付けた卵を発見し、引き剥がす。
歩いて捨てに行く。 |
 |
 |
中の育房を、きれいに掘りなおす。
土塊や小石を運び出す。 |
準備が整い、イモムシを引き込む。
いろいろなメディアで紹介されている、おなじみのシーンだ。 |
 |
 |
今度は自分の卵を産み付け、巣穴を埋め始める。
この時、小石で栓をしてから塞いでいくことが多いが、小石を道具にして土を押し固めるシーンがよく見られる。 |
さらに押し固めながら、巣穴を埋めていく。
有名な「鼻歌」が聞こえる。
昔の人は、これを「似我、似我」と聞き、「我に似よ」と唱えてイモムシを自分に変えてしまうのだと考えたらしい。 |
 |
 |
徹底的に掃きならしていく。 |
巣穴を掘る。
土を運び出すが、穴の脇には残さない。
土塊をくわえて飛んでばら撒く。
2008年5月上旬、佐賀市大和町。 |
 |
 |
巣を掘り終わると、獲物を狩ってくるまで、仮に閉鎖する。
土塊や石を運んで来て、穴を塞ぐ。
終わると周りを歩きながら、巣の位置を覚える。
他のアナバチ等は定位飛行をするが、この蜂は歩いて帰って来る為、地面を歩いて覚える必要があるようだ。 |
蛾の幼虫を巣穴に運び込む。
2011年7月上旬、佐賀市大和町。 |
 |
 |
獲物搬入の後、巣穴をふさぐ。
小石をいくつかつめこんで、土をかき込んでいく。
育房が完成したのかどうかは定かではないが執拗に土を埋め戻しているようにも見える。。 |
蛾を幼虫を運ぶ。
2011年7月下旬、佐賀市大和町。 |