マイマイツツハナバチ
早春発生、カタツムリの殻に営巣する。
育房の隔壁はイマイツツハナバチと同じく、植物の葉を噛み砕いたもの。
体には青銅色の光沢がある。
冬眠から覚め、羽化して活動を始める。
陽だまりで体を温めるメス。
佐賀市 大和町で2006年3月下旬撮影。
左と同じ日時にオスを撮影。
メスより小さい。
山道の南側の斜面などには、早春からこの蜂の姿が見られる。
雌より早く現れ、日当たりのいい場所を飛び交う。
2013年3月上旬、佐賀市大和町。
営巣には関わらない雄だが、カタツムリの殻には興味を示す。
2013年3月上旬、佐賀市大和町。
殻の中に潜むオス。
故岩田久二雄氏によると、営巣前の時期に、オスとメスが2匹で殻の中にいることが多いそうだ。
2006年4月上旬、佐賀市 大和町で撮影。
スコパに花粉を付け、帰巣する。
他の、地上既存抗に営巣するハキリバチなどのように、蜜を吐き終わってから、入り口まで出てきて方向転換しなかった。
中のスペースに十分余裕があるからかもしれない。
花粉を運び込んでから、再び出かける。
入り口近くで慎重に外を見回してから、素早く飛び去る。
花粉を運び込み、産卵が終わると、育房の隔壁を作り始める。
植物の葉を噛み砕いたものを使用する。
巣に持ち込む前に、十分に噛み砕く。
営巣しているのとは別の殻の上で。
巣材の採取をする。
ヘビイチゴの葉をかじり取る。
2013年3月下旬、佐賀市大和町。
ノイバラの落ち生えの葉をかじり取ってゆく。
葉から巣材をかじり採った後、その場でしばらく噛み砕く。
やや右上の葉は、もともと新しかった葉だが、一度の採取でこれだけかじり採られた。
カタツムリの殻に破損を見つけ、補修する雌。
隙間に葉の漆喰を塗り込んでいく。
この巣は完成しなかった。
2006年4月下旬、佐賀市大和町で。
交尾をるす雌と雄。
2013年3月下旬、佐賀市大和町。
この蜂は変わった習性が有り、営巣中のカタツムリの殻を動かすと、元の位置に戻そうとする。
殻は、あえて安定の悪い縦向きに直され、さらに入り口は必ず下向きにする。
結果的に転がって別の位置まで落ちても、殻の向きを直すことが優先される。
多くは帰巣時に、蜂が侵入してくるのと反対方向に入り口があるが、さらに観察は必要だ。
雑木林の道の脇の、下草をかき分けると、落ち葉の中に営巣していた。
このような環境が多いと思われる。
やはり、カタツムリの殻は縦に定位している。
2006年5月上旬、兵庫県加古郡稲美町で。
営巣活動の合間、日向ぼっこをしつつ、口器を掃除する。
営巣活動中、日向で体を温める様子がしばしば見られる。
倒れたカタツムリの殻を元の縦向きに定位しなおした。
2010年4月上旬、佐賀市大和町。
完成した巣を採取。
比較的多いと思われる7育房巣。
営巣を初めて確認してから、約2週間たつが、2育房目がやっと孵化したところ。
直径30ミリのカタツムリの殻の中は、かなり奥の方まで利用されるが、入り口いっぱいまで利用されず、途中で最後の栓がなされている。他の育房の隔壁(1ミリ)と比べ、4ミリ強と、極端に暑い。
各育房の奥の、隔壁に密着する形で花粉と蜜の混合物が蓄えられ、一卵ずつ産卵されている。
粘度はやや低い。
6日後の様子。
孵化がゆっくりしていたわりに、成長が速い。
繭をつむいだ。
カビ等で死んだ幼虫も多い。
5月下旬。
9月中旬にはもう繭の中で羽化している。
入り口近くの育房で、雄だった。
やはり繭から出すと数日で死んでしまった。
スコパに花粉を付け帰巣する。
一旦殻の上にとまってから入口に進入する。
2010年4月上旬、佐賀市大和町。
巣材をくわえて帰巣する。
近くにノイバラが多く自生しているので、巣材に使っていると思われる。
珍しい花を訪れる雌。
ムサラキカタバミの花から密を採る。
2010年4月下旬、佐賀市大和町。
クサイチゴに訪花する。
スコパに多くの花粉を付けている。
2011年4月上旬、佐賀市大和町。
ハキリバチ科の蜂はバラ科植物やマメ科植物を嗜好することが多いようだが、この蜂はツルガハキリバチなどと共にいろいろな植物の花を嗜好する。
2012年5月上旬、佐賀市大和町。
レンゲソウを訪花する。
2013年4月中旬、佐賀市大和町。
フジの花を訪れる。
2013年4月中旬、佐賀市大和町。
ヒメオドリコソウに訪花する雌。
2006年5月上旬、兵庫県加古郡稲美町。