クマバチ
春に現れ、藤や、ニセアカシアのなど、豆科植物の花に好んでおとずれる。
コシブトハナバチ科の蜂の中では、大型の方で22ミリくらいだが、卵の大きさは13ミリ程有り、体長の約半分有る。
相対的に、親蜂が数少ない子供を時間をかけて育てる場合、卵の大きさは大きくなるようだ。
キバナコスモスを訪花する雌。
越冬前の食いだめといったところだろうか。
2006年10月上旬、佐賀市 大和町。
クコを訪れる雌。
2005年8月中旬、兵庫県 加古郡 播磨町。
アベリアを訪花する雌。
2005年8月中旬、兵庫県 加古郡 播磨町。
クチナシの花の根元に穴を開け、蜜を吸う雌。
この様に、花粉媒介に貢献しない吸蜜を、盗蜜というそうだ。
1980年頃、兵庫県 加古郡 播磨町。
ジャケツイバラを訪花する雄。
複眼が雌に比べ、大きい。
2005年5月上旬、佐賀市 富士町。
通常この時期、雄は雌との交尾のため、空中に縄張りを張り、ホバリングしたまま雌を待つので、むしろ花で見かけることは少ない。
空中でホバリング雌を待つ。
他の雄や、昆虫が縄張りに入ると激しく追い立てる。
交尾を済ませた雌は、桜などの朽木を探し、巣穴を掘る。
営巣場所を探す雌。
2005年5月上旬、佐賀市 大和町。
生きた桜の木の、枯れた枝に営巣。
巣穴から頭をのぞかせる。
1980年頃、兵庫県 加古郡 播磨町。
巣の入り口の部分。
入り口からすぐに直角に曲がり、木の枝に沿って掘り進められる。
垂直に立った枝の場合は、上に向かって掘られる。
片側で、雌になる子供の育房を準備すると、今度は反対側を掘り進める。
細い枝の中に作られた8育房巣。
向かって右の、幼虫が成長している坑道は、上側だった方で、雌になる幼虫。
後から作られた左の4育房は雄だ。
1980年ごろ、兵庫県 加古郡 播磨町。
拡大した2育房。 花粉団子で食事する、孵化後間もない幼虫。
花粉団子は、ソラマメほどの大きさ。
隔壁は、巣抗を掘ったときに出る、おがくず。
外側から作っていくため、螺旋状の模様が出来る。
別の巣。
成長が速い、向かって左が、雌になる子供部屋。
右が雄。
故岩田博士は、8育房以上の巣の記録がないため、産卵能力が、8卵以下である可能性を示唆したが、この巣は9育房(雌と思われる方が5育房)ある。
多雌巣などの可能性は否めないが、珍しいことに変わりはないようだ。
梅の立ち枯れた枝に巣穴を掘る。
木の下には多くの削り出したクズが落ちている。
2013年5月上旬、佐賀市大和町。
ハマゴウを訪花する雌。
花の横から盗密する。
2019年唐津市。
ホバリングする雄。
2016 年4月中旬、佐賀市富士町。