エントツドロバチ
体長は20ミリほどで、巣の形状は特異。
前社会性を持つといわれ、営巣は時間をかける。
ノブドウの花で食事をする雌。
日本産では雄は確認されていない。
2005年5月中旬、佐賀市富士町。
この蜂は、営巣環境が整えば、多くの個体が一箇所で営巣する。
4つから5つの巣の入り口が見える。
独特の形状から、この蜂はエントツドロバチと呼ばれ、故岩田博士がそう呼んでから、現在ではこの和名が定着している。
2005年 5月下旬、佐賀市 大和町で。
巣の近くで、巣材を採る。
ケブカハナバチが営巣している土塀で、かなり大きな泥の玉を作っている。
2006年 6月下旬、佐賀市 大和町で。
入り口のエントツを伸ばしていく。
窮屈そうに首を折って、回転しながら薄く延ばしていく。
1980年ごろ、兵庫県 加古郡 播磨町で。
蛾の幼虫を狩り、運び込む。
他のドロバチと比べ、搬入ペースはゆっくりで、幼虫が孵化した育房に餌を運び込むことがしばしば有るそうだ。
2006年 6月上旬 佐賀市 兵庫町で。
竹筒の中に作られた巣の内部。
子供の餌の、蛾の幼虫と卵が見える。
むしろ営巣場所に竹筒が選ばれるのは珍しく、竹筒に営巣しても、この様に空間を非経済的に使う。(竹の内壁を全て土で覆っている)
1980年ごろ、兵庫県 加古郡 播磨町で。
営巣を終了して入り口を塞ぐ。
エントツは取り除かれる。
塞ぐ土にエントツを利用する。
2006年 7月上旬 佐賀市 大和町で。
2房めが塞がれたばかりの巣の内部。
2房め(右)の幼虫も写真の様に大きく成長している。
やはり内径の大きな竹筒の内部を、不経済に使っているのがわかる。
1980年ごろ、兵庫県 加古郡 播磨町で。
塞がれた巣の中。
すでに蛹になっている。
私はこの種が、年何化するかを確認していないが、少なくとも、冬の間は前蛹という、硬直した扁平な幼虫の状態ですごす。
1970年代と思われる。
兵庫県 加古郡 播磨町で。
獲物の蛾の幼虫を巣に向かって運んで行く。
2009年5月下旬、佐賀市大和町。
同じく獲物を入口から搬入する。
2011年7月上旬、佐賀市大和町。
獲物を運ぶ。
重そうに飛び、葉上で休む。
2011年7月下旬、佐賀市大和町。
新しく巣を作り始める。
古巣を利用することが多く、なかなか観察できない。
2011年7月下旬、佐賀市大和町。