Diary 2009. 8
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8月2日 (日)  アルマンアナバチの巣

天気には恵まれた今日、朝から市川の山に向かった。
アルマンアナバチの巣は、最初見たときは入口に詰められたコケの量が中途半端だったので、完成していないかと思ったが、帰巣しなかったので、回収した。
同じトラップの一番下の竹筒の中にコケが少量搬入されているのを発見したが、この日はとうとう帰巣しなかった。
少し離れたところの栗の木の根もとの方でアルマンアナバチが営巣場所を探すような行動をしていたので、大岩に設置していたもう1つのトラップを栗の木に移動した。
近辺を探索中、ベッコウバチの一種が蜘蛛を追い落とし、狩ってから木の梢に運び上げるのを観察したが、15ミリほどの黒いベッコウバチで、前翅の先の方にやや薄めの斑紋があり、第3腹節背面の両側に細い白い斑紋があった。
今週からはフクイアナバチもハネナシコロギスを巣に搬入し始めたが、個体数はまだ増えていない。
少し下ったところのヒロズハヤバチの営巣地では、今年は狩りはまだ見られず、営巣場所を探す個体が見られた。
15時前に山を下り、車に乗る前に石置き場の空き地の脇の道をみていたら、オオハヤバチが林の方から獲物を抱えて、ふわりと降りてきた。
その後もう一度戻った時は素早く巣穴に入り、撮影しそこなった。
17時過ぎまで待ったが、もう一度帰巣することは無かった。


8月9日 (日)  オオハヤバチ狙いも

先週オオハヤバチの営巣を確認したが、カメラに収めそこなったので、朝9時半から市川の現場にいった。
言った途端に雨がふった。
霧雨状態なので、巣穴を確認したが閉鎖した後だった。
残念がりながらも、山に向かった。
先週コケを搬入していた竹筒には、さらに多くのコケが入っていた。
栗の木のトラップにも1本コケの入った筒があった。
14時まで約4時間まったが、帰巣する気配がなかった。
雨がふったり止んだりの荒天のせいだろうか。
フクイアナバチは先週より多くの個体が営巣していた。
少なくとも数匹の個体が獲物を搬入していた。
スジボソコシブトハナバチが発生し、ミンミンゼミやツクツクホウシが鳴き始め、やっと夏らしくなってきた。
大和に久し振りに下り、チェックしたが、嘉瀬川の土手にはクロアナバチやキンモウアナバチが多数混成で営巣し、クロアナバチは16時を回っていたにも関わらす、獲物をもって帰巣する個体を観察することができた。


8月13日 (木)  帰省

昨日深夜に実家に帰省した。
午前から人口島のキアシハナダカバチモドキの営巣地に行った。
巣穴は、獲物を搬入していそうなものが4つほどあり、巣穴を掘る個体、営巣場所を探す個体がそれぞれ1頭ずつ見られた。
午前中は獲物の搬入は見られず、帰宅して親族と昼食を共にとったあと、午後から再び陣取った。
一度だけオンブバッタの幼虫を搬入するのを観察したが、15時まで他の巣では動きは無かった。
稲美町にも行ったが、雑木林のヤブガラシの花にクロアナバチが多数訪花しているのを見たぐらいで、成果は無かった。
16日急遽会社の幹部会議となり、盆休が一日減ることとなった。


8月14日 (金)  書写山

今日真夏に初めて姫路の書写山に登った。
盛夏に登るのは私くらいだろうと思っていたが、
中高年の女性や夫婦が3−4組、私が登った10時過ぎに見られた。
 途中多くのベッコウバチを見た。
マエアカベッコウと思しき蜂や、アカゴシベッコウなど、多数が徘徊していた。
始めてみるムカシハナバチも、山道の斜面の粘土質に営巣していた。
昼食前に、摩尼殿とは反対の西坂の方に、
まず歩いて行くと、そこにもムカシハナバチの一種が営巣していた。
やたら多くのミカドジガバチを見かけ、
念願のモンキジガバチの営巣やルリジガバチも観察でき、モンベッコウや小型のベッコウバチ、〜ツチスガリやオオハヤバチもいた。
盛夏の書写は結構いいスポットのようだ。


8月15日 (土)  アオマツムシ

今日、残念ながら一日早い帰宅となった。
早くも木々でアオマツムシの声が聞かれ、
秋の訪れを予感させた。
20数年前は、兵庫県でも街中の街路樹でしか鳴いていなかったが、今では佐賀でもいたるところで鳴いている。
半島からやって来た、帰化昆虫である。


8月22日 (土)  アルマンの巣

盆明け初めての市川。
アルマンアナバチは営巣をしていた。
思っていたより長い期間活動しているようだ。
1つの巣は完成し、別の1つは最後の入り口閉鎖をしていた。
その巣を持ち帰り、内部を観察した。
1つの育房に3匹の幼虫がおり、数十匹の餌が入れられていた。
全てササキリモドキだった。
他にもコケが入っている竹筒は2箇所のトラップで5本あったが、今日の帰巣は確認できなかった。
アルマンを観察しているとき、目の前の茂みから、
ハシリグモの一種が出てきた。
ベッコウバチに追われてきたと直感したが、
その直後オオモンクロベッコウが追ってきた。
蜘蛛の前の方から肢の根元を刺し、時間をかけて麻酔した。
蜘蛛は意外に抵抗し、肢を伸ばしてはねるようなしぐさをしていたが、すぐに動かなくなった。


8月23日 (日)  アルマンの獲物搬入

昨日盆明けにも活動することを確認したアルマンアナバチを、今日もチェックすべく朝早くから、市川に陣取った。
獲物搬入の写真が、まだ満足いくものではなかったので、今日は少し細工をしてみた。
竹筒の入り口を、草の葉をちぎって軽く塞いでみた。
意図どおり、搬入を躊躇し、何度か巣の入り口を繰り返し伺った後搬入を完了したが、その間に複数回撮影することが出来、いい写真も撮れた。
3度の搬入を撮影し、市川の山を後にした。
大和の淀姫神社に仕掛けていた細めの竹筒に、
ヒメハキリバチが営巣していた。
2本にそれぞれ営巣していたが、内一本は巣の閉鎖の作業中だった。
家に持ち帰り、内部を撮影した。
今日市川に行く前に、鍋島の家を出てしばらく行った信号の脇の休耕地の、クサネムの花に蜂が来ているのを車の中から見たが、ネジロハキリバチの様に見えた。
夕方家に帰る前に車を近くに停め、カメラを抱えて、現地に行ったが、果たしてやはりネジロだった。
2−3年前故郷の兵庫県でエンジュの花に雄が来ているのを見たことがあるが、雌を見たのは30年ぶりだ。


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