Diary 2008. 8
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8月3日 (日)  フクイ営巣開始

好天。
熱中症対策を万全にし、早くから市川の山へ向かう。
山道の轍の跡のわずかな裸地に、フクイアナバチが新しい巣穴を掘っていた。
活動は昨年より遅いのかと思っていた。
トラップには、やはりアルマンアナバチは営巣していない。
ジガバチモドキの巣も完成していない様子だ。
先週あらかじめ下草を刈り取っていたガードレールの脇には、真新しいフクイアナバチと思しき巣穴から掘り出された土塊が見られた。
営巣を始めているようだ。
間もなく獲物を持った蜂が戻ったが、その巣とは別の雑草の中に消えた。
蜂が再び飛び立つまでにと思い、急いで草を刈り取った。
巣穴が見つかった。
20分と経たぬうちに、再び蜂がハネナシコロギスを抱えて戻った。
しかし別の巣の蜂のようで、様子の変わった巣の周りを巣穴を探して、何度も行き来し始めた。
あれよあれよという間に4頭の蜂が獲物を抱えてうろうろし始めた。
 沈静化に小一時間かかり、その間に最初見つけた巣に搬入する個体や、ガードレールの内側の道の方に営巣する個体(やはり崩れた巣穴を見つけ切れずに徘徊)観察。
6等が営巣するのを観察した。
14時過ぎに下山、途中ハヤバチの様子を見たが、営巣は終わっているようだ。
ふもとの道の、岩や瓦礫を積んである空き地に、蜂がいないかチェックしたが、ヒメコオロギバチが、コオロギを抱えて運ぶ姿を見つけ、動画や写真に収めた。
ヨコバイバチの一種の、主に雄蜂が徘徊するのを発見。
営巣は見られなかったが、来週の楽しみにしたい。
ミヤコヒメベッコウの蜘蛛運びも観察した。
 大和に降り、淀姫神社の土手道を歩いたが、夕方16時を回っていたにも関わらず、クロアナバチが、獲物を搬入していた。
例年通り、キンモウより少し遅れての発生だが、キンモウのように派手に雄が発生して騒いだりしなかったので、知らず知らずのうちに営巣を開始していた感じだ。


8月10日 (日)  ヨコバイバチ

朝10時から市川の山に陣取った。
アルマンは営巣する気配がない。
今年は縁が無かったのか。
フクイアナバチは巣穴がさらに増え、営巣する個体も、営巣場所を探す個体も増えた。
11時を回ったころから、獲物を持って帰巣する蜂が現れ、山道の轍の跡に営巣する蜂などを撮影した。
動画にもいいショットが収められた。
13時を過ぎて、山のふもとの石を置いてある空き地に、ヨコバイバチを見に行った。
石の下から獲物を運びこむ個体をしばらくして発見したが、その巣には1時間過ぎても帰巣しなかった。
別の土塊の影に何度か帰巣する蜂を確認していたので、そちらにターゲットを変えた。
一度だけ撮影に成功、最初張っていた巣にも帰巣したが、撮影しそこなった。
意外と獲物の搬入の頻度は少ない。
14時を回って大和に降りたが、成果は無かった。

20080810-1.jpg



8月14日 (木)  帰郷

朝8時44分の特急で佐賀を出た。
昼過ぎに実家に着き、兄妹家族も集まる中しばしくつろいだ後、人工島に向かった。
 今年もキアシハナダカバチモドキは営巣していた。
グラウンドの周りのカイヅカイブキの植えてある下の土に、数個の巣穴を確認したが、偽穴を伴ったものや、掘りかけで中止したようなものが多数あった。
年によって、微妙に巣穴の集中している場所が違うが、今年は入り口近くの北寄りのところに多い。
しばらく待つと、バッタを持って1頭が帰巣した。
約1時間後もう一度帰巣したところも映像に収めた。


8月15日 (金)  盆二日目

朝10時ごろから人工島へ。
グラウンド側の地面にも営巣中の巣穴を見つけた。昼食をはさみ、5度の獲物搬入を観察。
映像と写真に収めた。

20080815-1.jpg



8月16日 (土)  盆三日目

今日も人口島へ朝から向かった。
もう一つ新しく営巣中の巣を見つけた。
他の巣穴は営巣を確認できず、獲物を搬入している巣は3つのようだ。
3度の獲物搬入を観察、映像と写真に収めた。
最後に見つけた巣は、全ての育房を完成させたようで、最後の戸締りを始めた。
偽穴も埋めて、巣穴を掘った時の土の山もはきちらす。


8月17日 (日)  盆4日目

今日は出かけずに一日実家でゆっくりした。
姫路17時49分の新幹線で佐賀に向かった。


8月23日 (土)  

10時過ぎから市川の山へ登った。
竹筒トラップに、フタスジスズバチが入るのを見たが、営巣しているのか確認出来なかった。
 昼前から雨に降られ、木の下で雨宿りしたが、ずぶぬれになった。
午後から会社に向かい、仕事をした。


8月24日 (日)  フタスジスズバチ

今日も朝10時から、市川の山で陣取った。
フタスジスズバチが、昨日とは別のトラップに営巣していた。
蛾の幼虫を数回搬入したが、2度した写真に撮れなかった。
隔壁の材料の搬入は、見ることが出来ないまま17時まで観察を続けた。
フクイアナバチの活動は終息しているように思ったが、2頭ほど獲物を搬入する姿を見た。

20080824-1.jpg



8月31日 (日)  フタスジスズバチ2週目

今日こそは、巣材搬入の写真を撮ろうと、9時45分から市川の山に陣取った。
 山では遅れて8月から鳴き出したミンミンゼミや、ツクツクホウシ、アブラゼミもまだ鳴いている。
クマゼミも雲が切れた時にまだ声を聞かせていた。
フタスジスズバチは、今日も蛾の幼虫を搬入していた。
先週は雨の日があり、営巣が遅れてくれたのは嬉しいが、タイミングが良くなかったようだ。
結局、狩りが不順だったようで、観察を始めてから3度しか獲物を搬入せず、17時まで粘った甲斐は無かった。
 フクイアナバチの姿はまだ有り、営巣を継続しているようだ。
オオハヤバチが木のこずえ伝いに獲物を探して飛んでいた。
昨年より活動が遅くまで続いているようだ。
家に帰ると、近くの木でヒグラシの声が聞こえた。
山ではとっくにいなくなっているのだが、誰かが採ってきたのを放したのか、数年前持ってきた木の根についていたのか。


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