Diary 2008. 7
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7月3日 (木)  カワセミ

朝いつものようにカワセミの声を聞いた。
久しぶりに、寝室真裏の金網に停まっていた。
くちばしに小さなものをくわえていたが、すぐ巣の方に飛び込んだ。
昆虫か、おたまじゃくしか何かの小動物かわからなかったが、パートナーかヒナに与えるものだろう。


7月4日 (金)  ヒグラシ

19時半ごろ仕事を終わった。
車に乗り込もうとすると、周りの林からヒグラシの声が聞こえてきた。
梅雨明けが近いのかもしれない。


7月6日 (日)  ミカドジガバチ

10時前から大和の寺に行った。
早い時間はあまり多くの蜂が活動していなかったが、ミカドジガバチの交尾を観察した。
市川に行きトラップを見たが、なにも営巣していなかった。
再び大和の寺に戻り、土塀を観察していると、ミカドジガバチが営巣場所を探している。
例によってケブカハナバチの古巣を覗いていき、土を掻き出したりしている。
一か所に執着し始め、土を掻き出す時間も長くなってきた。
そのうち、明らかにジガバチの仲間の繭と思われる屑を運び出した。
昨年営巣した跡だろう。
しばらくして定位飛行をして飛び去った。
17時過ぎまでまったが、帰巣しなかった。


7月13日 (日)  夏の蜂

ほぼ好天。
夏になると朝から蜂が活動するので、早く出かけるようにしているが、今日も大和の寺に9時半に来た。
アブラゼミもニイニイに続いてすでに多くの声が聞かれた。
ミカドジガバチは、1頭が巣の閉鎖をしているのを観察したが、獲物の搬入は今年は観察出来ない。
ナミコオロギバチが土塀の前で盛んに狩りをしている。
何年か前に石段でみせた、体を振り子のように振動させる行動を今日も見せた。
コオロギがいる物陰にたいして見せる行動のようだ。
その直後、飛び出してきたコオロギを狩った。
昨年見た様に、特にどの部分を強く捕捉するわけでなく、馬乗りになって肢の根元と首元を刺す。
2度狩りを観察できた。
一度狩りを失敗した時は面白い行動を見せた。
飛び出したコオロギの位置を追うため、15センチほど飛び上がり、ホバリングしながら、コオロギの跳ねた方向に頭を向けた。
素早く歩き回るイメージの方が強いが、飛翔能力も高いようだ。
淀姫神社の近くの川の土手には、キンモウアナバチの雄が多く飛翔を始め、雌を待ち受けていた。
市川のトラップには、何も入っていなかった。
大和のみかん山で、脇の木の茂みにコクロアナバチが、巣材の枯れ草を抱えて飛んで入った。
このあたりにもトラップを仕掛けてみよう。

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7月20日 (日)  小雨もふる

連休初日、アルマン記念日は昨年7月22日、ムカデの侵略で観察は途中で断念を余儀なくされた。
今日は、快晴とはいかぬまでも、蜂の観察には十分な天気となった。
9時過ぎには大和の寺に着き散策するも、ミカドジガバチの姿はすでに無かった。
盆に実家近くの神社で見たベッコウバチの一種が、蜘蛛を運んでいたが、縁の下に入り、営巣までは観察出来なかった。
淀姫神社の川の土手では、まだキンモウアナバチの営巣は無く、先週と変わらず雄蜂が多数飛び交っていた。
市川に着くや、雨に見舞われ車で上がるも、トラップに営巣は確認できず。
昼ごろ再び大和の寺へ。
門の下の地面に10ミリほどのベッコウバチが、蜘蛛を運んでいるのを発見、中胸背から頭部にかけ、赤褐色の珍しい種だ。
すぐに巣穴に運び込み、巣を埋め始めた。
ぎりぎりのタイミングでラッキーだった。
寺の石段のところの石垣で、オオシロフやベッコウバチの獲物運びを観察した。
今日はベッコウバチデーだ。
ベッコウバチは2頭が獲物運びをしていたが、そのうち1頭は、10ミリ余りの小さな蜘蛛を狩っており、キシダグモの仲間を主に狩るこの蜂では、初めて見た。

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7月21日 (月)  今日こそ

アルマン記念日から約1年、今日こそはの連休二日目。
朝のうち雨が降ったので、スタートはやや遅くした。
10時前頃に大和の寺へ。
余り蜂の活動は活発ではない。
市川に行く。
今日は雨に降られなかった。
トラップの脇の大岩についにアルマンアナバチを発見、コケの採取に来ていた。
しかしトラップに営巣してはいなかった。
山の方にコケを抱えて飛んでいく。
相変わらず、せっかちで神経質な感じだ。
すぐにこちらの姿を気にして、独特な羽音を立て、飛び回る。
巣の有る方向と、行き来する際も、カメラバッグの黒いリュックにまつわりついて飛んだり、仕掛けたトラップすら関心を示すようにして飛んでいく。
この好奇心というものをもっているのではないかと思わせるほどの行動は、他の狩りバチでも、スズメバチ以外見た事は無い。
陽が刺し始めて、気温が上がってくると、ガードレール脇の木にはフクイアナバチの雄が飛び始めた。
山桜に絡んだノブドウの花にも訪花していた。
アルマンアナバチは最初、コケの枯れた根の部分を主に採取していくので、営巣最後の栓の部分を採取しているのかと思ったが、延々2時間近く、巣材を取りに来る。
状況が分からないので、観察を打ち切り、山を降りた。
大和に降りても膠着した状態だったので、兵庫に久しぶりに行ったが、YOUMEタウン進出に伴う開発で、周りの田畑も整地が進み、神社にはNitelaやセナガアナバチの姿すら無い。
フタモンアシナガバチの巣をカメラに収めて、二度と来ることも無い地を後にした。

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7月26日 (土)  アルマン営巣しているか

久しぶりの2週続けての連休。
昨日からわくわくしていた。
先週はトラップにアルマンの営巣はなかったが、今週こそはと期待して、10時前には市川の山に登る。
しかし今週も、営巣している様子は無い。
大岩には先週の個体が、到着早々2−3度巣材を採りに来た。
別の場所で営巣を続けているようだ。
先週別の場所から移動した、もう一つのトラップにはジガバチモドキの一種が、巣材を持ち込んでいた。
昨年営巣を観察したオオジガバチモドキと思しき種類だ。
しばらく観察したが、蜘蛛の搬入は見られなかった。
今年はまだ営巣しないが、フクイアナバチの雌も発生している。12時過ぎまでいて、ふもとまで戻ろうとすると、途中の道の脇にハヤバチらしき獲物を運ぶ蜂の影を見つけた。
必死にカメラを構え、撮影した。
道の脇のまばらに地肌が見えている地面の、目立たない巣穴に、素早く飛び込んだ。
阻止しようと、巣穴の脇の地面を押さえたが、刺激しすぎたようだ。
驚いて飛び去り、その日は、崩れた巣穴の修復をしたに留まり、14時過ぎにその場を離れるまで再び獲物の搬入は無かった。
しかし、他に営巣していた個体を、撮影し巣穴への搬入のシーンもカメラに収めた。
棚田で挟まれた道の脇のわずかな地面には、十数匹が営巣しているようだった。
稲田のバッタの一種を狩っているようで、獲物には事欠かない様子だ。
10分から20分の間隔で獲物を持って帰巣する。
姿からして、ヒロズのようだ。
オオハヤバチやニッポンハヤバチはキリギリス類を狩るようだが、この種はおそらくバッタ類を専門に狩るようだ。
ただ一種を持ち帰っているようだが、環境によって他の種類も狩るのかは不明。
15時ごろ大和に降り、淀姫神社の脇にある川の土手を歩いたが、キンモウアナバチはもう営巣を始めていた。
土手の道の脇の雑草の中に、10以上の巣穴があるようだ。
その草の中に大きな獲物を抱えて、落ちるように戻ってくる。
撮影しようとすると、驚いて、獲物を落として見失うや、今日は戻らなかった。
獲物搬入は、今日は撮影できなかった。

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7月27日 (日)  今日も猛暑

昨日は余りの日差しに、腕が赤くなり、ひりひりした。
昨日より空が青く、危険な天気になった。
昨日スーパーで買った、保冷専用のスポーツボトルにスポーツ飲料を造り、途中のコンビニで日焼け止めのスプレーを買った。
今日は先に大和の川の土手に陣取った。
キンモウは朝は雄まで交えて非常に賑やかだったが、狩りを始めている個体がいるのか分からないほど賑わっていた。
10時前に到着して20分ほど経つと、1頭獲物を抱えて帰巣したが、やはり私に驚いて獲物を放置して逃げた。
10分ほどしてもう1頭が戻るもやはり逃げた。
40分ほどして帰巣した個体をようやく撮影して11時15分市川に向かった。
アルマンの姿は今日は見られなかった。
もちろん営巣の気配は無い。
ジガバチモドキの一種も見られなかったが、3ヶ所目の細めの竹ばかりを揃えたトラップの竹の一本が泥でふさがれていたので持ち帰ることにした。
12時半くらいまでいて、ハヤバチの営巣場所に移動し、今日も多数の個体の獲物搬入を見た。
巣穴はいずれの場合も、枯れた下草やコケの中から掘り進められていて、目立たないので、蜂はいきなり巣穴に搬入していく。
かなりの数の巣穴に数分置きに帰巣していた。
14時半まで猛暑の中観察、再びキンモウの営巣場所で16時半まで撮影。
写真と動画に収めた。

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