Diary 2007. 8
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8月5日 (日)  今週のフクイアナバチ

朝10時前から、先週見つけたフクイアナバチの営巣現場に行った。
先週から一番多く出入りしていた巣穴は、開いたままになっているが、2時間ほど見ている間には帰巣しなかった。
すぐそばの草の下に獲物を持ってもぐりこむ個体がいた。
ガードレールのこちらの山道側に2頭の、営巣場所を探す個体がいた。
これから営巣するものもいるようだ。

山のふもとには、アオスジハナバチが、山にはルリモンハナバチがいた。

三瀬の山を折り、大和町のみかん山のふもとの某施設の駐車場では、アカアシハヤバチが、ヤブガラシに訪花していた。

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8月12日 (日)  帰省

朝9時台の特急で佐賀を発ち、昼13時過ぎに実家に着いた。
間もなく、人工島の橋の近くの広場の、キアシハナダカバチモドキの営巣地にカメラを持って出かけた。
広場の周りの植え込みの根元には、10ほどの巣穴が見られた。
全体が見える場所で待っていると、10分ほどで、1頭の蜂が、餌を持って帰巣した。
その後も違う巣穴の個体とあわせ、2度の搬入を観察した。
2つの巣穴の個体の営巣を確認した。

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8月13日 (月)  盆休2日目

朝10時前から、人工島の手前のスポットに行った。
今日も、キアシハナダカバチモドキの営巣を観察できた。
約10ほどある巣穴のうち、3つの巣で獲物を搬入する個体を確認した。午前と午後で、3度の獲物搬入を観察、夕方には、大中遺跡の近くの古い神社の、ベッコウバチの一種(Agenioideus属の一種)を狙っていったが、石材の上を翅をひらひらさせて徘徊していたが、一度ハエトリグモを見つけ、追いかけたところでいよいよと思ったが、狩りは見られなかった。
撮り逃した後も、それまでの動きとは一変して、自分をおとりにするような活発な動きで、相手が逃げたと思しき葉所をはねるように走り回った。
枯れた植物塊などにも取り付いてみたりしていた。
縁の下ではヒメツツハキリバチが、地面の粘度質の部分をかじりとるような坑道を何度かしていたが、目的は分からない。

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8月14日 (火)  盆休3日目

今日も朝から、キアシの観察だ。
炎天下、わずかな日陰で、3時間待ち観察した。
営巣地より西側、約100Mの人工島の橋の載り面にある草地が狩場のようだ。
巣穴を仮閉鎖して、西に向かった場合は、1時間から、2時間で獲物を持って帰巣する。
東に向かって飛ぶ場合は、食事か何かで休息を取っている可能性がある。
狩場に向かう前は10Mほど上空まで登って、定位飛行をする。
1つの巣穴では、営巣を終え、巣を塞ぐ作業に入った。
午後も食後すぐ、戻ってきて、3時過ぎまで見ていた。
近くがテニスコートや、町営プールだったりするので、人目が気になるが、それよりこの珍種を見ることの方が重要だ。
結局、3度の獲物の搬入を見て、大中の神社に向かった。

強烈な西日が入る神社で、周りをぐるぐる見ていた。
昨日同様獲物を探るベッコウバチの一種
を、時々見かけるが、あきらめかけた。
16時半ごろ、石灯籠に小型の蜘蛛をくわえて逆さ向きにぶら下げ、運ぶ個体を発見、夢中で撮影した。
1枚写したとたん、視界から消えたが、地面にいた。
序々にえんの下に向かい、基礎の石の向こうに消えた。
頭を下げ、暑い中もぐり込むと、基礎の石の上に堆積した細かい土を掘り始めた。
穴を掘るかと見ていたら、すり鉢状に掘り、短時間のうちに蜘蛛を引き込んだ。
外からでも見える位置で産卵を追え、埋め始めたが、それまでのどの作業よりも時間をかけ、きれいに埋めた上、周り数センチの範囲をきれいに掃き鳴らし、砂粒をトッピングして周った。
尾端を使うところは、はっきり確認できなかったが、少なくとも、他の穴掘りベッコウバチが頻繁に使うのとは、全然違う様子だった。
17時を過ぎ、一部始終を撮影したあと、満足して帰宅した。

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8月15日 (水)  盆休4日目

今日佐賀に戻る。
午前だけ徘徊することにした。
大中の神社で、昨日柱に営巣しようと、めぼしをつけているヒメツツハキリバチを見つけていたので、今日は営巣を始めているだろうと思っていた。
神社の境内では、老人が朝の井戸端会議をしていたので人工島の
キアシのスポットに先にいって見た。
小一時間いて、1回だけ獲物の搬入を観察、撮影して、神社に戻ったが、相変わらず、柱の穴を出たり入ったりしていて、営倉を開始していなかった。
姫路18時過ぎの新幹線で佐賀に戻った。


8月19日 (日)  今週のフクイアナバチ

今日は完全休養。
朝から三瀬の天山のふもとの山道を陣取った。
相変わらず、アルマンは営巣しない。
もう営巣期を過ぎているのだろう。
フクイは最初いないような気配だったが、しばらくいると、山道の下草から飛び立つのを見て、雑草を掻き分けると、巣穴をみつけた。
結局その巣穴には、15時まで帰巣しなかった。
ガードレールの外側に2つの巣穴を見つけ、獲物の搬入を観察した。
やはり獲物を搬入する度、土塊を搬出するようだ。
全部で6つの巣穴を発見し、1頭の営巣場所を探す個体を見つけた。
獲物を搬入したのは2つの巣だけだった。
待っている間、2度オオハやバチの獲物を探す姿を見た。
山道の草を8の字を描くように草にまつわり着きながら飛んでいた。
狩りは見れなかった。
スジボソコシブトハナバチの羽音ばかり聞こえて、何かとおもっていらら、山道沿いの木の向こうの崖につたう水を求めてきていたようだ。

大和町の淀姫神社近くの、川沿いの道では、キバラハキリバチの雌が、ノアズキに訪花していた。
毎年盆休み明けの初めての日曜日には出会える。キンモウアナバチの巣穴を一つ見つけた。
帰巣を待っていたが、遠雷が聞こえてきた。
あっという間に雷雲が近づいてきて、やばい感じになってきたので、車に急いで戻った。

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8月25日 (土)  今週のフクイアナバチ

今日は午前中は蜂タイムと思っていたが、朝出かけたとたんに雨が降った。
11時前からやむ気配がないか待っていたが、あきらめ、午後から予定していた仕事に、会社に出かけた。
早くから始めた仕事は、休日でもあり、電話等のロスタイムも無く、早く片付いた。
雨も上がってきたので、3時半ごろから、三瀬の山へ出かけた。
着いたとたん、今週もフクイの餌の搬入が見られた。
しかし、5時過ぎまでいたが、餌を持って帰ってきた個体は1頭だけだった。
しかし、別の個体が、巣穴の様子を見に帰巣したり、巣穴掘りの場所を未だに探す個体がいたりで、結構遅くまで活動しそうな様相を呈してきた。
所定のガードレールの脇に陣取っていると、ジガバチのような色合いの蜂がなにやら獲物を持ってもたついている様子だ。
よく見ると、ジガバチモドキの一種で、15mmほどあり、少し大型だ。
餌は蜘蛛で、巣を張るタイプの蜘蛛のようだ。
コガネグモの一種のようだが、ナガコガネグモの小型のもののような形だ。
ずいぶん長い時間、草の上に休みつつ、枯れた潅木の折れ目の穴に運びこんだ。
その後ずいぶん粘ったが、獲物を持っての帰巣はなかった。
待っている間、林縁の立ち木に獲物を探して、独特な羽音を立てて飛ぶオオハヤバチの姿も見かけた。
狩りは見られなかった。

18時前になるころ、大和町の淀姫神社の近くの川沿いの道をキバラハキリバチを求めて歩いた。
2−3往復したところで、川と反対側から2mほどの高さを道を渡って飛ぶキバラハキリバチの姿を見た。
葉を抱えて飛んで、川の方の斜面の地面に降り立とうとしたので、あわててカメラを構えてちかよったら、驚いて葉を落として飛び去った。
その後その日のうちに姿を見ることはなかった。
また、近くの植え込みの葛の葉の、ハキリバチの切り跡があるあたりを見ていると、やはり葉を抱えた蜂が飛び立ったが、葉を落として飛び去った。
ぱっと身では15ミリ以上あり、真っ黒に見えたので、スミゾメあたりかと思ったが、この季節活動するものかは疑問だ。
やはり再び見られることはなかった。

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8月26日 (日)  キバラハキリバチ

3年ほど前、大和町の淀姫神社の近くの川沿いの土手の道で、初めて出会ったのがキバラハキリバチで、偶然夕方の低い空でシルエットを見てハキリバチが葉を持って飛ぶ姿と直感し、その姿をカメラに収めたが、画像の悪いデジカメだったこともあり、毎年チャンスをうかがっていた。
たいてい盆休に帰省しているうちに発生し、佐賀に戻ると、活動を開始しており、その次の次の日曜には活動が終焉を迎えているのが常だった。
今年は盆明け最初の日曜には、訪花する姿を見たが、切り取られた葉の跡は無く、もしかしたら、チャンスかと思っていた。
昨日のこともあり、今日は朝早めにスタンバイして9時半には現場で徘徊した。
昨日見失ったところで30分ほど眺めては他のスポットを見ていたが、姿は見えない。
とうとう、着地しようとしていたあたりの地面近くに、陣取り帰巣の気配を待った。
実は昨日、営巣しそうな既存抗の周りの雑草を抜いて、あたりをつけていたのだが、どんぴしゃだった。
正にその穴めがけて、葉を抱えたキバラハキリバチが帰巣してきた。
穴に飛び込む姿をカメラに収め、出かけるところも撮ろうと構えていると。
約1−2分後、また同じ穴に葉を抱えて帰巣。
首をひねっていると、また帰巣してきた。
いったい何頭同じ穴に営巣しているのかと思わせるようなシーンだったが、直感した。
近くに穴はないか...
5センチほど先に同じような10ミリほどの穴があり、今度はじっとそちらもみていた。
するとやはり、出かける時はその穴を利用していたのだ。
早速パチリ。
その跡、すぐ近くのノアズキの葉を切るところと、別の個体がツツジの植え込みに茂る葛の葉を切り取るところを撮影。
11時に三瀬の山へ向かった。
今日はフクイは獲物を持っての帰巣はなかったが、やはり1頭が新しい営巣場所を探す動作をしていた。
昨日のジガバチモドキの一種は、今日は巣材のドロ玉を持って帰巣したが、昨日同様、神経質な様子で、約5分を要して、ようやく巣に持ち込んだ。
その後、育房が1つ完成したらしく、何度も出たり入ったりを繰り返したが、獲物の搬入はしなかった。
再び、15時ごろ大和に戻ったが、通り雨と遠雷で、しばらく待っても回復の様子がなかったので、帰宅した。

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