Diary 2007. 5
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5月3日 (木)  帰郷

帰郷する。
直前に切符を手配したせいで、早い便しかなく、博多を朝9時過ぎに出るのぞみに乗った。
実家には昼過ぎに着き、昼食を済ませると、早速隣町、稲美町の雑木林に出かけた。
昼下がりだが、晴天のおかげで、多くの蜂が活動していた。
キオビツヤハナバチは、ジシバリやヤブヘビイチゴなどを訪花し、ツツハナバチやマイマイツツハナバチも見かけた。
イマイは、今年はレンゲソウがないせいか、一匹も見かけなかった。
わが播磨町では、昨年沢山のレンゲソウが咲いていた休耕地の稲田は、新しい交差点が整地されて小さくなり、レンゲソウほとんど咲いていなかった。
昨年あれほどいたイマイツツハナバチは、今年はどうやって営巣活動をしているのか心配だ。
営巣環境によって左右されるのも、この蜂の分布が偏っているといわれる所以だろう。

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5月4日 (金)  書写へ

今年も、思い出の、姫路の書写山へ徒歩で登った。
JR姫路駅、北口東側のバス乗り場と思っていたら、書写行きは神姫バスに変更になっていた。
あわてて、反対側の乗り場へ行き乗車、書写へ向かった。
午前11時ごろ、登山口に到着した。
登山道には、登り道には常連のムモンホソアシナガバチがいたが他は収穫なし。
ロープウェイ山上駅の脇のシャガの花などには、ヤマトツヤハナバチにまた出会えた。
ツツハナバチは、土を採取する個体や、営巣場所を探すものなどが見られた。
木の洞のニホンミツバチの巣は、心無い人によって駆除されていた。
円教寺の本堂には、サイジョウハムシドロバチと思しき蜂が多数、建材の小さな甲虫の脱出抗に営巣していた。
登山道の帰り道には、昨年同様、ヤマトハキリバチが、岩肌に営巣していたが、ヒメトガリハナバチの一種に狙われていた。
一匹、離巣直後に進入したが、すぐ帰巣した主に激しく追い立てられて逃げ出した。
寄生に成功したたどうかは確認できない。

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5月5日 (土)  再び稲美町

曇りのち雨の予報が、昼過ぎまでかなり明るい空。
蜂も活発に活動していた。
昔、友とクワガタムシと採った雑木林はほぼそのままで残り、いまだに貴重なスポットになっている。
今年もマイマイツツハナバチは営巣活動が確認された。
ヒメオドリコソウへの訪花が見られないので、残念に思ってよく見てみると、ほとんどが、最盛期と過ぎたのか、病気なのか、花が枯れていた。
しかし、雑木林の中の道には、営巣活動の合間に例によって日向ぼっこする個体がみられ、同じ経路を行き来している様子がみて取れた。
今年は見つけたかった、キオビツヤハナバチの巣も早々に発見、撮影したが、巣の下の草の葉上に、真新しい髄質の屑が見られ、初期巣かと思われた。
しかし、観察していると2頭の個体の帰巣と見、多雌巣の可能性も考えられた。
あまりの好天に、時間を忘れたが、14時ごろ父の昼食を促す携帯電話に、我に戻り、自転車で戻った。

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5月9日 (水)  また社内に蜂

社屋の中で、また蜂が営巣場所を物色する姿が見られた。
スジドロバチか、ハムシドロバチのような、黒い12−3ミリの蜂で、腹部には黄色く細い帯が有る。
地上既存抗を探しているようだ。
明日は細めの竹を切ってトラップを作り、持ってこよう。


5月13日 (日)  晴天

週間予報はあまり当たらないようだ。
空は真っ青に晴れ渡った。
少し風は強かったが、期待して午前10時半ごろから出かけた。
大和町の寺では、ハムシドロバチはもう終わっているかと思っていたが、土を採取する個体や、ナツフジを訪れる個体を見かけた。
しかし、とうとう営巣や狩りを見ることは出来なかった。
ヒメベッコウも発生し、狩バチのシーズンが到来した。
ケブカハナバチは、意外にまだがんばっている。
入り口の石段の脇の、土の露出した部分には複数のヒメハナバチの一種が、営巣場所探しを同時に開始し、穴掘りを始める個体が2頭いた。
ジガバチモドキに似た5ミリほどの黒いアナバチの一種も数頭が柱の穴を探って、営巣場所を決めようとしていた。

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5月18日 (金)  リバーサルデビュー

ニコンF100で5月の連休に撮影したフィルムの現像が今日上がってきた。
ハナバチを中心に撮影したが、フィルム自体を見た感じでは、非常に発色が良い。
私のように、質実剛健な写真を撮るものには、余り変わりないのかも知れない。

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5月19日 (土)  うの花

佐賀南部工業団地にある、会社の周りを昼休みに歩くのが日課になっている。
ウツギの花のつぼみが少し白くなってきたが、まだ開くには時間がかかりそうだ。
しかし、一株だけ、しっかり咲いていた。
気候のせいだろうか。
ウツギノヒメハナバチは、雄が訪花していた。


5月20日 (日)  ヒメベッコウ等

今日は、みかん山はチェックせず、大和町の寺から徘徊した。
ケブカハナバチはまだ少数の個体が活動していたが、その傍らで、ジガバチモドキの一種が、今年も発生した。
土塀の既存抗を探していた。
この種は3年前は営巣を観察したが、7月のことだった。
同じ土塀の上に積もった枯葉の上を、オオシロフベッコウの雌が、探索を繰り返していた。
どう見ても、獲物を探している動きだ。
この蜂は、網を張るタイプの、コガネグモ科の蜘蛛などを、網にいる状態を狙い、狩るものと思っていたが、網の脇にいる状態などでも、探し出して狩る可能性を示している。
特に執着した場所には、蜘蛛の糸が、2本光っていた。
昔のデジカメで撮影したため、満足な撮影が出来なかったので、再びの機会を期待したい。
門にはジガバチモドキを小さくした様な形の、5−6ミリの黒い蜂が、多数営巣場所を探していたが、営倉活動は確認できなかった。
しかし、ヒメベッコウの一種(大型)が、ハエトリグモの一種の吐糸管をくわえ、柱を駆け上っているところを観察、撮影した。
さらにしっかり観察、撮影したかったので、蜂には気の毒だったが、手で脅して追い落とした。
再び私に付き合って、地面から運搬を繰り返した後、2m以上上の臍穴に消えていった。

三瀬村界隈にも足を伸ばし、市川の小さな神社の境内で、ムネアカハラビロヒメハナバチの集落を見つけた。
確認できただけでも、23個の巣穴があった。
巣抗堀りの途中の個体や、花粉を集めた個体の帰巣を観察したが、他のどのハナバチにも類を見ないような、おっとりさ加減だ。

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5月21日 (月)  うの花2

今日も晴天、昼休みは散歩した。
うの花(ウツギ)は他の株のつぼみも膨らみ始めた。
一株だけ、先に咲いていた花には、ウツギノヒメハナバチの雄が、20−30匹乱舞していたが、一頭の雌も確認した。
イタドリの葉上で、コクロアナバチの雌も発見、今年の初見だ。
全ての花や蜂が、相対的に早く目覚めている気がする。

会社では、先日営巣場所探しをしていたドロバチの一種(スジorハムシ?)がまたうろうろしていた。
私のトラップに営巣して欲しいものだ。


5月22日 (火)  うの花3

連日好天が続き、気温も上がった。
春ゼミの声も、黒松から力強く響いてくる。
ウツギはあれよあれよという間に、多くの株で開花した。
例年一番多くの花を咲かせた株は、今年はスイカズラの侵略を受けてか、元気がない。
どの株でもウツギノヒメハナバチの訪花が見られ、雌も営巣活動を活発に行っている。
この蜂は不思議なくらい、ウツギの開花にリンクしている。
近くの空き地裏の斜面に、毎年作られた、ムネアカハラビロヒメハナバチの巣穴は、今年は見られない。
市川でも活動しているので、もう出てこないとおかしいのだが...


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