Diary 2007. 10
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10月7日 (日)  10月の蜂

盛夏には湿気が多くて歩く気にもなれない、大和町のみかん山に、11時過ぎから登った。
毎年、シロスジフデアシハナバチが営巣する休耕地には、草の陰などにも巣穴が多数あり、100頭以上が営巣している様子だった。
山道には、ナミコオロギバチが複数獲物探しをしていた。
ベッコウバチの一種(捕食寄生疑惑の)が2−3頭、蜘蛛探しをしていた。
12時ごろ小雨が落ちて来たので、会社に向かった。
17時まで仕事はかかり、家路に着いた。


10月8日 (月)  完全休養

久しぶりに会社を休んだ。
午前中は雨の予報だったので、久しぶりに朝はゆっくり休んで、11時過ぎに出かけた。
まず大和町のみかん山に出かけたが、雨上がりはやはり蜂の活動は鈍い。
三瀬の山に移動したが、クロベッコウか何かの一種が蜘蛛の探索中だったが、見失った。葉の上にいるのを撮影しただけで収穫ナシ。
15時前にまたみかん山へ移動。
またベッコウバチの一種(捕食寄生疑惑種)が活動していたが、狩りは目撃できず。
ナミコオロギバチは今日は1頭もいなかった。
小型のトゲアシベッコウの一種も撮影したが、狩りはなかなか見られない。
大和町の寺に移動、ヒメコオロギバチが、マダラスズか何かの雌を狩って石段脇の石垣を登っていた。
しばらく撮影すると、約10mを飛んで先の角のところに消えた。
現場に行ってしばらく見ていると、足元にさっきの個体と思しき蜂が、石垣の隙間から現れ、再び物陰や石の隙間などを探索し始めた。
ツマアカベッコウもいた。
蜘蛛を狩るところを見たいが、なかなか見れない。
古い土塀では、ケブカハナバチの古巣の穴をルリモンハナバチが探索していた。
スジボソコシブトハナバチが、崖や土塀に横穴を掘るのかも知れない。
ナミコオロギバチやベッコウバチの狩りが見たくて、寺とみかん山を今日は2往復した。
みかん山では季節はずれのコクロアナバチの姿を見た。
10月に見たのは初めてだ。
昨年はクロアナバチを10月に、やはりみかん山で目撃した。
異常気象の為か、遅くまで活動するようだ。

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10月14日 (日)  シーズン終盤

もう10月中旬。
本来、ベッコウバチや、コオロギバチ、一部のハナバチやスズメバチ、ツチバチ等、限られた蜂しか姿を見せなくなる時期だが、今年は暑い。
11時過ぎにみかん山に登る。
シロスジフデアシハナバチの集落はさらに大きくなっていた。
少なくとも200以上の巣穴があるようだ。
例のベッコウバチや、スズバチ、ナミコオロギバチは依然として活発に活動している。
今日は、ニッポンハヤバチが、山道や道沿いの草を探索していた。
おそらくササキリなどを獲物とするのだろう。
先週いたコクロアナバチが、まだいた。
力ない感じだが、獲物をさがすような飛び方をしていた。
その合間にセイタカアワダチソウで食事をしていたが、この花にこの蜂は初めて見る。
ナミコオロギバチもあちこちで獲物探しをしていたが、とうとうその中の一頭が、狩りを見せてくれた。
下草の陰から跳ねたコオロギの幼虫にこの蜂が飛び掛った。
すぐカメラを構えたが、肢の付け根や、頸に針を何度か突き立てていた。
さあ運搬シーンもカメラに収めようと構えていたら、目にもとまらぬ速さで、視界から消えた。
獲物を持って飛び去ったのである。
急いで周りを見たが影も形もない。
やはりこの蜂の運搬能力は、以前から確認していた通りのものであった。
ルリモンハナバチも依然として姿を見せている。
寺にも足を運んだが、ツマアカベッコウの姿を見ることが出来た。
ただ狩りが見られなかった。

20071014-1.jpg 20071014-2.jpg



10月19日 (金)  コガタスズメバチ

会社の上の空き地を取り囲む様に生えた林の縁に、コガタスズメバチが営巣している様子であるのを、先週チェックを入れていた。
3日ほど前、崖になっている林縁をよじ登り、様子を見ると、登ってすぐのところに営巣しているのを確認、翌日カメラを持って、昼休みに撮影するつもりだった。
2日続きで、来客、会議で昼休みがつぶれ、今日やっと撮影した。
一頭のワーカーに警戒され、危うく刺されるところを猛ダッシュで逃れた。

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10月21日 (日)  リュウキュウ

仕事は完全休養。
夏場だと早くから蜂が活動しているので、早く出かけるのだが、今は昼前にならないと、気温が上がらないので、11時過ぎから、スポットを歩く。
大和町のみかん山に出かけると、上ってすぐの休耕地は依然として、シロスジフデアシハナバチの営巣は盛況で、昼過ぎまで花粉を搬入する多くの個体が見られた。
昨年はあまり多くの個体が確認できなかった、リュウキュウコオロギバチが発生した。
かなりの個体が活動している。
もの影にもぐりこんで、しばらく姿を見せないものがいて、しばらく上の方を周って戻ってくると、この蜂にしては珍しい飛び方をしている。
着地せず、段々遠巻きにして飛び去った。
定位飛行のように見えたので、1時間ほど現地で張っていたが、獲物を持ち帰ることはなかった。
その間、あちこちでこの蜂を見、2年前、コオロギを運ぶ姿を見た場所でも、日向ぼっこをする個体を見た。
神社では、広場で、ヨコバイバチか何かの一種を観察した。
小さな緑色の昆虫を狩って、あっという間に運び去ったのだが、老眼でなにが起こったか観察できなかった。
もちろん撮影も間に合わず、草の間を飛び回る小さな写真を撮ったにとどまった。
本来この蜂が秋も深まっていくこの時期に活動するのかは疑問だ。

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10月22日 (月)  今日のコガタスズメバチ

昼休みに散歩し、例のコガタスズメバチの巣を覗いた。
依然として活発に活動し、今日は一頭のワーカーが、外被の拡張をしていた。


10月23日 (火)  百日紅

佐賀は民家の庭に、百日紅(さるすべり)の木を植えているところが結構多い。
7月ごろから、通勤の車の中からあちこちで見えたが、今日ふとみると、まだわずかに花を残している。
「百日」は本当に名前通りだった。


10月27日 (土)  秋の蜂たちV

今日は午後から仕事の予定。
10時ごろから、大和町の寺の石段付近を観察。
来て早々、ナミコオロギバチが、石段の脇の石垣の一番高いところあたりに、すっと着地した。
石垣を登り、チェックしたところ、コオロギを狩っていたので、撮影。
2度目のコオロギの搬入は撮影失敗。
2週間ほど前から、営巣場所を探しているのを確認していた、小型のギングチバチの一種は、数を増していた。
ツマアカベッコウは相変わらず、蜘蛛探しをしている。
広場の方は、ヨコバイを狩るアナバチは姿を見せない。
13時半ごろ、仕事に向かった。

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10月28日 (日)  リュウキュウ2度目

今日は完全休養日。
昨日を教訓にして、早めに現場に到着。
10時過ぎに、大和町の寺の広場や、石垣をチェックしていた。
10時半ごろ、石垣にリュウキュウコオロギバチが、コオロギを運ぶ姿を確認、撮影した。
コオロギは、2年前見たのと同じ、クチキコオロギの幼虫のようだ。
石垣の隙間に搬入、5分後に西側の林に直行した。
約30分後、いきなり2頭目のコオロギを持ち帰ったが、ギングチにかまけていて、搬入の撮影に失敗した。
その後50分待機していたが、再び出かけるのを確認できなかった。
おそらく大型の幼虫を2頭搬入したことによって、幼虫1頭分の餌の量を満たしたため、育房を埋める作業に取りかかったのだろう。
その間、広場に行ってヨコバイバチを探したが、もう活動を終えているようだ。
ギングチの一種は、営巣を開始して、活発に活動しているようで、わかった限りでも2箇所で獲物のハエの搬入が行われていた。
目の前の石垣の隙間の既存抗に営巣しているものは、1時間弱に一回の搬入だが、少し上の方で営巣している個体は、2−30分に一回のペースで獲物を搬入する。
3時半になろうとするころ、午前中に営巣を完了したと思っていたリュウキュウコオロギバチが、同じ石垣の隙間に入り、約3分後にまた西側の林にまっすぐ飛び去った。
これは、また狩りに出かけたと直感し、4時半まで待ったが、日も陰り、気温も下がってきたところで、撤収した。
しかし、50分以上かけ、巣抗を塞いだと思っていたが、再び戻ってきたということは、1つの巣抗に複数の育房を作る可能性を示している。

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